歯の黄ばみを取る製品と言っても多くの種類があり、使われる薬品も違います。
ここでは各薬品の名称と特徴、効果の度合いを説明したいと思います。
過酸化水素
いわゆるオキシドールです。歯科のオフィスホワイトニングで歯の漂白に使用する場合は16%から32%の濃度のものを使用します。薬局で売られているオキシドールは3%ですのでかなり濃いもので漂白します。3%のオキシドールが皮膚につくと白く変色するように濃い濃度の過酸化水素が粘膜である歯肉に触れると水ぶくれが出来たりしますし、非常に痛いです。
このため歯科では極力薬剤が歯肉に触れないよう施術します。またその為に歯と歯肉の間にマスキングをして薬剤が歯肉に触れないようにしています。個人輸入等で購入するセットではこのマスキングが無いので痛みを感じます。
過酸化尿素
水分と反応して過酸化水素に変わる薬剤です。30%の過酸化尿素でも過酸化水素に変化すると10%程度の濃度になり取扱が易しいためホームホワイトニングに使われます。
ポリリン酸
リン酸が結合したものです。その一種のポリリン酸ナトリウムは食品添加物として変色の防止等の目的や中性食器洗剤等に広く使用されています。ポリリン酸は過酸化水素の濃度が低いため歯を漂白するまでの効果はありません。歯の表面の汚れを落とすのが精々です。
研磨剤
細かい粒子が歯磨き粉に入っているのをざらざらした感覚で分かると思います。この粒子で汚れを削り取るのが目的です。