▼日本で市販、通信販売されているほとんどの自宅ホワイトニングが効果がでない理由
最近よく目にするポリリン酸ホワイトニング。「3倍白くなる」とか「痛くない」などと宣伝されていますが実際はどうなのでしょうか。効果を明らかにするためにそのメカニズムについて解説します。
ポリリン酸とはリン酸が結合したものであり、リン酸自体はDNA構成する非常に重要な物質です。
その一種であるポリリン酸ナトリウムは食品添加物のひとつとして変色防止などを目的に広く使用されています。
自宅用ホワイトニングの効果は大部分が過酸化水素の漂泊作用によるものでありポリリン酸ホワイトニングは通常より過酸化水素濃度が低いためポリリン酸のホワイトニング効果は当然弱くなると考えられます。
肝心のポリリン酸ですが確かに着色除去の作用は認められますが歯の表面に限られるためその効果は過酸化水素の漂泊効果ほど劇的ではありません。
したがって3倍白くなるというような宣伝の根拠はどこにもありません。
もともと体内にあるものでありまた食品添加物は厚生労働省が安全性を認めたものであるため安全性には全く問題ないといえるでしょう。
エステサロンにおいても歯科医院のホワイトニングのようにライトを照射することが多いようですが、あくまでそれは酸化チタンを触媒として過酸化水素の漂泊作用を促進させるためのステップですのでポリリン酸にライトを照射しても化学的に何の作用もありません。
ホワイトニング剤は過酸化水素配合のものしか白くなりません